米海兵隊垂直離着陸機・オスプレイが東京都町田市上空を通過して、米軍厚木基地(神奈川県)に飛来した問題で、東京都が事前に連絡を受けていながら、なんの対応もしていなかったことが21日、日本共産党都議団(吉田信夫団長、17人)の問い合わせで判明しました。
共産党都議団は同日、舛添要一知事に対し、米軍横田基地を含めて都内への飛行を絶対に認めないよう申し入れました。
18日午後、都議団に、町田市民からオスプレイ数機が厚木基地に向けて上空を通過しているとの通報がありました。党都議団が都に問い合わせたところ、都は7月31日に北関東防衛局から厚木基地に飛来するとの連絡を受けていたことを認めました。都は21日、東富士での訓練の補給のため9月4、5日に横田基地に飛来すると連絡を受けたと明らかにしました。
申し入れで徳留道信都議は「都がなんら対応していなかったことは極めて重大だ」と批判。町田市上空の飛行は危険な「転換モード」による低空飛行だと指摘し、住宅密集市街地、中学校上空を通過したことは絶対に許せない、横田基地への飛来は拒否すべきだと批判しました。
そのうえで、①町田市上空の飛行経路、高度などについて調査し公表する②横田基地はもとより、都内への飛来は絶対に認めない③9月6、7日の「横田基地日米友好祭」でオスプレイの飛来・展示を行わないよう、国と米軍に申し入れる―ことを求めました。
応対した都市整備局の筧直基地対策部長は「ご意見についてはきちんと受け止めて都として対応していきたい」と答えました。
(しんぶん赤旗2014年8月22日付掲載)
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