区政転換へ
品川区長選と区議補選が28日告示、10月5日投票でたたかわれます。
区長選は、日本共産党が推薦する「あたたかい品川区政をつくるみんなの会」の原田やすお区長候補(74)=新=と、自民、公明、民主、社民が推薦する現職の濱野健区長候補の一騎打ちの見通し。
濱野区政は、超高層ビル建設に1100億円を投じ、今後は補助28号・29号線など巨大道路の建設に1千億円を投入する計画です。
特養ホーム増を
一方で、特別養護老人ホームと老健施設をあわせた整備率は23区中最下位。区が福祉を削ってためこんだ基金は777億円にのぼります。
原田区長候補は▷ため込まれた基金を活用して認可保育園と特養ホームの増設 ▷防災の役に立たず商店街をつぶして地域経済とコミュニティーを破壊する道路計画の撤回 ▷住宅の耐震化ーなどを公約に掲げています。
区議補選(被選挙数2)では、共産党が、のだて稔史(としふみ)区議候補(29)=新=を擁立。自民、民主、維新、無所属(社民推薦)=の新人候補と対決する見込み。
認可園増やせ
区は2000年から11年間、特養ホームの建設数がゼロ。共産党区議団は、請願署名運動に参加する区民とともにくり返し議会でただし、11年から特養ホームの建設(予定含む)と、認可保育園も05年から27カ所を増設させました。
のだて区議候補は「共産党の議席が増えれば、区民の願い実現の力が増します」として、▷認可保育園、特養ホームの増設で待機児・待機者ゼロ ▷国保料の年間1万円引き下げ ▷住宅耐震補助の倍加ー実現を公約しています。政務活動費の使い方が大きな問題となるなかで、全国に先駆けて飲食費に使うことを禁止させた党区議団の実績に加え、タクシー利用を厳正化させることを呼びかけています。
今回の品川区長選・区議補選は、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定が強行されて以降都内で初めての選挙で、安倍政権の「亡国」政治への審判をくだす機会でもあります。
原田区長候補は「戦争体験者として、子や孫世代に平和な日本を手渡したい」と、国に閣議決定の撤回を求め、憲法を区政の土台にすえると公約。
のだて区議候補は、「集団的自衛権の名のもとに戦場で殺し殺されるのは若者。戦争で未来を奪われたくありません。閣議決定撤回の力になりたい」と訴えています。
(「しんぶん赤旗」2014年9月27日付より)