民青同盟東大駒場班は24日、東京大学駒場キャンパスで「日中韓 歴史の共有は可能か」をテーマにシンポジウムを開き、100人が参加しました。
日本共産党の笠井亮前衆院議員(東京ブロック比例候補)、東大農学部の松本武祝教授がパネリストとして意見を述べました。
笠井氏は、日本軍「慰安婦」問題について安倍政権が河野談話継承を言う一方で、事実をゆがめる発言を繰り返していることを「歴史の事実は消せない」と批判。そのなかで日韓の超党派議員の会議で、被害女性の名誉回復に向けた共同声明を出したことを報告しました。笠井氏は北東アジアとの関係において「政治が問われている」と語り「一人ひとりの意思表示をするのが大事だ」と述べました。
同班の深澤慶一郎さんが韓国スタディーツアーに参加した体験を報告し、「被害者の声を直接聞くことが重要」「差別やヘイトスピーチにも『おかしい』と声をあげていきたい」と発信しました。
松本氏は、日本・中国・韓国の3国共通歴史教材の作成に参加した経験から、共通の記述にたどりつく一方で歴史認識の違いを確認できたことの重要性を強調。「現状に対する認識が歴史認識問題を考える上でも土台になる」と語りました。
会場からは「共産党が言う北東アジア平和協力構想について知りたい」などの質問が寄せられました。笠井氏は紛争を避けるルール作りが必要だと答えました。
(「しんぶん赤旗」2014年11月26日付より)