総選挙後、原発再稼働の動きが加速するもと、首都圏反原発連合(反原連)は26日、今年最後となる首相官邸前抗議行動を行いました。寒風のなか、2200人(主催者発表)の参加者は、再稼働へ暴走する安倍晋三政権に抗議し、「すべての原発再稼働反対」「原発やめろ」とコールしました。
横浜市から参加した女性(61)は「福島の事故があったのに、まだ原発を動かそうとしているなんて絶対に許せません。抗議をやめてしまったら政府の思うつぼなので、これからも頑張って声をあげ続けたい」と話しました。
東京都世田谷区から参加した男性(70)は「強引に再稼働を推し進めようとしている安倍政権を見ていると、最後の悪あがきをしているようにも見えます。子どもたちのためにも、日本にある原発がゼロになるまで行動を続けたい」と語りました。
初めて参加した埼玉県越谷市の男子大学生(19)は「経済を優先させて再稼働し、事故を繰り返してはいけない。政府は、ねばり強く声をあげている国民を無視している。これからも政府の行動に目を向けていきたい」と話します。
川崎市の会社員の女性(30)は「来年で事故から4年がたちます。原発稼働ゼロで今年も終われそうです。再稼働は絶対にダメ。政府の好き勝手にはさせません」と語気を強めました。
吉良・藤野両議員がスピーチ
日本共産党の吉良よし子参院議員と藤野保史衆院議員は26日、原発に反対する首相官邸前抗議行動に参加して、国会正門前でスピーチしました。
藤野議員は、「経済産業委員会に所属が決まりました。原発問題を正面から取り上げられます。与党のベテラン議員から『お手柔らかに』とあいさつされましたが、みなさんと協力し、厳しく追及します」と強調しました。
吉良議員は、「政府は、原発が停止したままの原発自治体には交付金を減らそうとしています。まさに、金目で再稼働を強行しようとしている。福島の事故以前に戻そうなんて、絶対に許せません」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」12月27日(土)付より)