道路が売り場分断 食の安全に国の責任重大
日本共産党の宮本徹、池内さおり両衆院議員は19日、東京都の築地市場(中央区)と都が同市場の移転を計画している豊洲新市場(江東区)建設予定地を調査しました。かち佳代子、あぜ上三和子の両都議、中央区議団、江東区議団、吉良よし子参院議員秘書が同行しました。
一行は、全国一般東京中央市場労働組合の中澤誠書記長の案内で同市場の仲卸売場や市場を貫通する道路・環状2号線の予定地などを視察しました。中澤氏は、築地市場では卸売場と仲卸売場が隣接し、効率的な物流をしていると説明。豊洲新市場は三つの売り場が道路で分断されるため、どう機能するか分からないと述べ、予定地の土壌汚染対策への不安や、業者や住民の意向を無視した移転の問題点を訴えました。
宮本、池内両氏は、都とともに移転の認可権者である国の責任も重大で、食の安全・安心など市場機能確保に全力を尽くす決意を表明し、中澤氏や業者を激励しました。
豊洲新市場予定地では、都中央卸売市場の担当者の案内で調査。宮本氏は「都民の一番の不安は土壌汚染」と話し、土壌汚染対策法で定められた2年間の地下水モニタリングの結果を確認せず本体工事を進める都の姿勢をただしました。都側は「万が一のときに対応できるよう、汚染の調査を進めている」と答えました。
(「しんぶん赤旗」2015年1月20日付より)