「1メートル1億円の巨大事業」と批判される東京外環道の問題で、日本共産党の宮本徹衆院議員は16日、東京都世田谷区の東名ジャンクション計画地を調査しました。村田義則、江口じゅん子両世田谷区議、吉良よし子参院議員秘書が同行しました。
宮本議員らは中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)の案内で、外環本線のシールドトンネル工事のための立坑の掘削現場を視察。NEXCO側は、地下約70メートルまで掘削しケーソンとよばれるコンクリートの箱を15個積み上げる工程のうち8個まで終わっており4月末までの予定で工事をすすめているなどと説明しました。
宮本議員らは工事の内容や残土の処理、去年5月の死傷事故の原因、振動等の公示被害の対策などについてただし、住民が工事現場内の視察を要望しており誠実に対処するよう求めました。NEXCOは当初70億円だった工事費が現時点でも増大しており、残土は荒川のスーパー堤防などで活用していることを明らかにしました。
宮本議員らはこれに前後して地権者や住民らと懇談。住民からは深刻な振動問題や用地買収の実態、土壌汚染、街こわしなどの状況が具体的に示されました。宮本議員は国の財政が深刻な中で浪費型の事業に巨額の税金をつぎこむべきではなく、国政の場で取り上げたいと応じました。
(「しんぶん赤旗」2015年1月20日付より)