各地で始まった大学入試にあわせ、全国の日本共産党と民青同盟は、新入生歓迎(新歓)の運動をスタートしました。
1日に入試を実施した首都圏の大学の最寄駅では党と民青のメンバー約20人が「学費値下げを」「ブラック企業の根絶」などのノボリやプラスターを掲げ、民青大学班の学生が作った民青紹介のビラを配り、受験生と対話しました。
入試を終えた受験生に「おつかれさま」と声をかけ、学費クイズのシール投票や「あなたの思いをきかせてアンケート」、署名への協力を呼びかけると足が止まり、対話の輪が広がりました。
1時間近く対話になり、「(民青が)自分の意見を持って、アピールしたり、学んだりしていてすばらしいと思った。こういうことがやりたい」と連絡先を交換した受験生や、アンケートのやってみたい項目すべてにチェックをつけ、「友達とはこういう話ができない。活動に参加してみたい」と民青に加盟する受験生もいました。
「将来は子どものために働きたい」と言う受験生(18)は、同盟員が、子どもの貧困が広がる根本に、アベノミクスによる格差拡大や資本主義の矛盾があることを話し、「民青は共産党を相談相手にマルクスを学び、なぜ格差や貧困が生まれるか学んでいる」と語ると、「興味あります」と目を輝かせました。加盟の呼びかけ文を読み上げ、「子どものためにがんばりたいという思いは、社会のしくみを変えてこそ本当に実現できると思う。一緒にやろう」と訴えると、加盟用紙に記入。「政治的なことを学び、格差の問題など根本から変えていくというのが良いと思った」と語りました。
初めて新歓に参加した2人の学生同盟員は、「対話した受験生は、集団的自衛権行使容認や社会保障切りすてなど、安倍政権に違和感を持っていると言っていた。もっと対話の力をつけたい」「みんなまじめで、話ができて楽しかった」と感想を話しました。
この地域の党地区委員会は、地区委員会総会で3中総決定を議論し、この日の新歓宣伝を位置付け、支部に参加を呼びかけました。宣伝に参加した当地域支部の支部長は、「去年、支部に青年係をつくった。党の世代的継承のためにも、こういう場に身を置くことが大事だと思う」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2015年2月3日付より)