杉並区で、認可保育園に今年4月から通うことができない児童が1600人にもなり、同区で待機児童数ゼロを求める保護者グループ「保育園ふやし隊@杉並」は2日、同区役所前で「保育園ふやしてアクション2015」をしました。
区に対し▽1600人の預け先を早急に確保する▽区内の保育施設の質の維持・向上――などを求めました。
赤ちゃんを抱っこしたり、ベビーカーで連れてきた約20人のママ・パパは、認可園の不承諾通知を受け取ったばかり。「保活(子どもを保育園に入れるための活動)の不安で毎日押しつぶされそう」「このままでは退職するしかなくなる」とのべました。
会社員の女性(28)は希望した9園全てが不承諾になりました。「夫は非正規雇用で私も働かないと、子どもは育てられない。どうしていいか分かりません。お願いです。保育園をつくってください」と悲痛な思いを訴えました。
別の父親は「『預けられるならどこでもいい』ではない。保育の質がよくなければ、私たちは安心して働けない」と求めました。
同グループの運動と世論の広がりに、区は待機児童解消へ取り組んでいますが、認可園に入れない子どもの数は深刻なままです。
厚労省“待機児”定義を大改悪「育休中」も除外 見せかけの“数減らし”
厚労省は、4月実施の子ども・子育て支援新制度を機に、認可保育所に入る資格があるのに入れない「待機児童」の定義を大改悪し、名ばかりの“待機児童減らし”を進めようとしています。
詳細は(「しんぶん赤旗」2015年2月3日付より)