日本平和委員会は16日、東京・新宿駅前で、沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設に反対する「沖縄連帯行動」に取り組みました。「オール沖縄」の意思を踏みにじって新基地建設に向けたボーリング調査を強行する安倍晋三政権に抗議し、翁長雄志沖縄県知事を激励するハガキを配布。女性や大学生らが列をなして新基地反対の署名に応じました。
千坂純事務局長らがマイクで訴えると、「安倍首相はひどすぎる。署名させてよ」「ハガキ、あと2枚ちょうだい」といって女性らが駆け寄ってきます。知人にも配りたい、とビラを5枚も受け取った女性もいました。
息子が沖縄県内の大学を卒業したと話す女性(63)=東京都町田市=が署名しました。「沖縄は何度も足を運んだ第二のふるさと。基地反対の民意は示されているのに、ジュゴンのえさとなる藻場やサンゴが破壊されている。胸が痛みます」といって、ハガキを受け取りました。
インターネットで海上保安庁が抗議行動を暴力的に排除する様子を見たと話す女性(59)=栃木県大田原市=は、「安倍政権は民主主義を踏みにじっている」と話して署名。男子大学生(20)=東京都調布市=は「新基地反対を掲げる知事まで誕生させた沖縄の声に耳をかたむけないのか」と語って署名しました。
関西電力大飯原発などを抱える福井県から上京した女性(45)は「実家は原発のすぐそばです。反対世論を切り捨てて、基地も原発も都合よく押しつける安倍政権は許せない」といって署名しました。