4月からの認可保育所入所を申し込み、不承諾になった保護者らでつくる「保育園ふやし隊@杉並」は16日、38人分の異議申立書を東京都杉並区長あてに提出しました。あわせて入所不承諾となった約1600人分の保育定員枠を確保すること、緊急の保育施設整備により保育の質が低下しないようにすることなどを求める要望書を提出しました。
同区では、「保育園ふやし隊」が2年前から集団で異議申し立てを行い、4月から認可保育所を中心に保育定員が約1000人増えました。しかし、申し込んだ子どものうち2人に1人が入れません。
生後3ヶ月の娘を抱いて異議申立書を提出した母親(35)は、妊娠中から認可・認可外の保育所を見学するなど保育所に入るための活動(保活)を行い、第7希望まで書きましたが、不承諾に。認可外保育施設に子どもを預けることになります。「認可外は2歳までなので、これからも保活が続きます。待機児童が一人もいなくなるように認可保育所を増やしてほしい」と語りました。
4月から子ども・子育て支援新制度が始まるにあたり、保育が必要な認定証を受け取りました。「認定をするなら、きちんと認可保育所に入れてほしい。安心して預けられる場所を選べないことに納得がいきません」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2015年2月17日付より)