東京大空襲「時忘れじの集い」
市田・吉良 両氏が出席
エッセイストの海老名香葉子さんが中心になって建てた東京都台東区上野公園にある「慰霊碑・哀しみの東京大空襲」と「時忘れじの塔」で9日、東京大空襲の犠牲者を追悼する「時忘れじの集い」が行われました。全国から多くの市民が参加しました。今年で11回目。
1945年3月9日深夜から10日にかけて米軍爆撃機B29は東京都の下町を約2時間爆撃し、推定10万人以上の市民が犠牲になったといわれています。
両親兄弟ら家族6人を大空襲で失った海老名さんは声を詰まらせながら、自らの体験を語りました。「命のある限り動き続けたい。世界中の人たちがみんなで手をにぎって、仲良くなれたら良い」とのべました。
海老名さんが戦災孤児を題材に執筆した本『さくらいろのハンカチ』を忍岡中学校の生徒が朗読しました。
本を読んだ感想を発表した根岸小学校6年生の女子児童は「一瞬にして全てのものを失ってしまうから、戦争は絶対にしてはいけないこと」と話しました。
海老名さんの次男で落語家の林家三平さんは、今夏黄海予定の映画で特攻隊員役を演じたことにふれ「戦争の悲惨さ、つらさを多くの人に知ってほしい。今後とも平和の尊さを伝えたい」とのべました。
日本共産党の市田忠義副委員長、吉良よし子参院議員が出席しました。
(「しんぶん赤旗」3月10日付より)