日本共産党の吉田信夫東京都議は、24日、都議会予算特別委員会の締めくくり総括質疑に立ち、2020年東京パラリンピック大会に向け、として障害者スポーツ施策を抜本拡充するよう舛添要一知事に求めました。
吉田氏は、重度の肢体障害でも訓練を重ねて泳げるようになる取り組みが広がっていることから、「特別支援学級での障害者スポーツ推進の上で、プールの改善は急務だ」と主張しました。特別支援学級56校中、プールに屋根があるのは19校、加温設備は3校しかないとパネルを示して指摘。生徒や地域の障害者が、夏だけでなく恒常的にプールを使用できるよう、整備することを都に求めました。
都「適切に対処」
比留間英人教育長は、4月開校の都立水元小合学園の屋内プールに「加温設備を整備する計画」だと答弁。「各学校の実情を踏まえて、適切に教育環境の整備を行う」と答えました。
吉田氏は、文部科学省の委託調査では週1日以上スポーツ・レクリエーションを行う障害者が、全体の18%だと紹介し「すべての障害者が使える能力を生かし、スポーツを楽しめるよう」に対策が必要だと述べ、舛添知事に認識をただしました。
舛添知事は、「身近な地域でスポーツを行える環境づくりをはじめ普及啓発や理解促進、競技力向上などさまざまな施策を推進する」と答弁しました。
(「しんぶん赤旗」2015年3月26日付より)