住民が品川区議団と要望 小池氏同席
羽田空港の離着陸便を増便し、東京都品川区などの上空を飛行する経路が新たに計画されている問題で、日本共産党品川区議団と同区の住民が14日、太田昭宏国土交通相あてに、市街地上空の飛行中止などを求めて要望しました。国交省航空局の担当者が応対。小池晃参院議員が同席しました。
国交省は2020年の東京五輪への対応などを理由に、羽田・成田両空港の機能強化と飛行経路見直しを計画。南風が吹く際に、航空機が品川区の市街地上空を飛行する羽田への離着陸便を1時間当たり90便設けるといいます。その騒音は、区の説明によると大井町駅上空で瞬間最大80デシベルを超えます。
要望に参加した住民は「騒音がひどいと、脳・心疾患のある人に影響が大きい」「事故や落下物の危険がないか心配だ」など切実な思いを訴えました。国交省側は「説明会で丁寧にみなさんの声を聞く」と答えましたが、説明会の時期など具体的な内容は明言を避けました。
小池氏は「今までの離発着ルートは東京湾上だったのに、住宅地のすぐ真上に変更することは許されない。住民の不安をあおる計画は撤回すべきだ」とただしました。
要望には共産党の南恵子、石田ちひろ両区議と安藤たい作元区議が参加しました。
(「しんぶん赤旗」4月16日付より)