政府は耳傾けよ
首都圏反原発連合は17日、首相官邸前抗議行動を行いました。福井地裁が高浜原発3、4号機の運転差し止めの仮処分を決定したのに、「再稼働を進めるのが政府の一貫した方針」という安倍晋三首相。1300人(主催者発表)が参加し、「原発いらない」「高浜原発 再稼働反対」とコールしました。
行動には大飯・高浜原発差し止め仮処分の申立人や弁護団が駆けつけました。申立人の一人、松田正さんは「この決定は日本を塗り替えるすごい決定です。皆さんの声が原動力です。ともに喜びあって反転攻勢にでましょう」と呼びかけました。
神奈川県大磯町に住む女性(59)は「祝 高浜差し止めおめでとう」と書かれたプラカードを持って参加しました。「こんな良い決定がでたのに、再稼働を進めようとする政府は国民をバカにしている」
東京都練馬区から参加した女性(68)は「今回の仮処分決定を力に、これからも声をあげ続けたい」といいます。同東村山市の女性(41)は「この決定に政府は耳を傾け、再稼働をやめてほしい」。
原発反対を発信しているアイドルグループ「制服向上委員会」の木梨夏菜(かな)さん(17)は「何よりも大事なのは人の命です。原発はこの社会に存在してはいけない」と語りました。
吉良議員スピーチ
日本共産党の吉良よし子参院議員は、原発に反対する首相官邸前抗議行動に参加して、スピーチしました。「福井地裁による高浜原発再稼働差し止め仮処分という画期的な実効力ある決定に対して、政府は再稼働方針は変わらず『粛々』とすすめると言っていること、関電が異議申し立てをしたことに断固抗議します」。「国民の命を守る責任を投げ捨てて利益を追求する姿勢は絶対に許せません」と批判しました。
(「しんぶん赤旗」2015年4月18日付より)