ニューヨークの国連本部で核不拡散条約(NPT)再検討会議が開かれているなか、2015年原水爆禁止国民平和大行進が6日、被爆地・広島、長崎をめざして東京・夢の島公園を出発しました。青空のもと、ベビーカーを押した若い母親ら800人が参加し、「核兵器禁止条約の実現を求めよう」とピースコールしました。大行進は7日、神奈川県に入りました。
第五福竜丸展示館前で開かれた出発集会では、被爆者やNPTニューヨーク行動に参加した代表団らがリレートーク。東京の被爆者団体・東友会の大岩孝平代表理事は「一日も早く核兵器廃絶を」と訴えました。
自治労連の猿橋均委員長代行は、633万人の「核兵器全面禁止のアピール」署名を国連に提出したと報告。「被爆70年の節目の平和行進と原水爆禁止世界大会を成功させよう」と呼びかけました。
新日本婦人の会の西川香子副会長は「日本の草の根運動が世界の運動と国連に勇気を与えています。核兵器廃絶にむけてともにがんばりましょう」と訴えました。
国際青年リレー行進のトップバッターとして、フィリピンのボルティモア・フェニスさん(32)が「核兵器のない世界と正義のために歩きます」と発言しました。
各地の通し行進者らが決意表明。福島と沖縄の青年が「原発も米軍基地もいらない」と訴えました。第五福竜丸平和協会、日本原水爆被害者団体協議会、日本山妙法寺の代表が連帯あいさつしました。
(「しんぶん赤旗」2015年5月8日付より)