区政変える具体策語る
東京都足立区長選(10日告示、17日投票)を前に、東京青年会議所足立区委員会は7日、「足立革新区政をつくる会」の斉藤まりこ氏(40)=無所属新、日本共産党推薦=と現職の近藤弥生氏(56)=無所属、自民・公明・連合推薦=の公開討論会を開きました。暮らし、福祉、平和などの政策で、両者の違いが鮮明になりました。
斉藤氏は、子どもが認可保育園に入れず、同じ境遇の保護者と保育園の増設を求める運動を通じて、区民の声が反映されない区政を変えるために立候補を決意したと説明。
斉藤氏は、保育園増設にあたって、園庭がなかったり、高架下につくられるなど劣悪な環境を指摘。公有地を活用して認可保育園を増設し、保育士と学童保育相談員の待遇改善、学校給食の無償化、給食の放射能測定などを語りました。
斉藤氏は、区民が裁判を起こしている「戸籍事務の民間委託は中止する」ときっぱり。自衛隊へ区内の若者の個人情報提供をやめ、区民の命と平和、憲法を守るため安倍政権の「戦争立法」に反対すると語りました。
区の課題について、近藤氏は高齢化社会対策や貧困の連鎖を断ち切ることなどをあげましたが、具体的な施策は語りませんでした。
互いの政策への質問では、斉藤氏は、区の人口が増加しているにもかかわらず、千住地域などで学校統廃合を進めていると批判しました。近藤氏は「人口推計に誤りがあった」と認めました。近藤氏の、介護政策の財源についての質問に斉藤氏は、区のため込み金1190億円を活用し、予算の使い方を変えると語りました。
(「しんぶん赤旗」2015年5月9日付より)