米軍横田基地(福生市など東京都多摩地域の6市町)にCV22オスプレイを配備するとの報道に関連し、日本共産党の宮本徹、池内さおり両衆院議員、吉良よし子参院議員と周辺住民らは11日、防衛省と外務省に抗議し、配備の撤回を求めました。共産党の清水ひで子、徳留道信、白石たみお、尾崎あや子の各都議と周辺自治体の議員、住民団体から30人余が参加しました。
外務省、防衛省の担当者は「現時点で米軍から通報が来ていないので、コメントは差し控える」と繰り返し、具体的な説明はしませんでした。一方で「オスプレイは速度や航続距離で優れた能力を有し、米国が配備することになれば、日米同盟の抑止力、対処力を向上させアジア・太平洋地域の安全に資する」と配備を容認し、米国の正式な通報を受け、周辺自治体に説明し説得するとする立場を明確にしました。
これに対し、参加者は「普天間基地より人口が密集して危険な横田基地に、MV22よりさらに危険なCV22を配備するなど許されない」「周辺の自治体も一昨年、配備が報道されたときに、容認できないと撤回を求めている。反対する自治体にどうこたえるのか」と批判が相次ぎました。
宮本氏は「危険なオスプレイの配備を自治体、住民の頭越しに進めるのはとんでもない」と改めて撤回を要求。吉良氏は「住民の反対の声を、しっかり米国に伝えてほしい」と強く要望しました。
(「しんぶん赤旗」2015年5月12日付より)