東京都足立区長選と区議選(定数45)が10日告示(17日投票)されました。55人が立候補した区議選は、「区民の暮らしを守る区政への転換」を訴える日本共産党と、自民・公明ら「オール与党」勢力の対決です。「戦争立法」ノー、区民負担増・ため込み区政を批判し、「3つの負担軽減と1つの無料化」を訴える共産党8候補に、「オール与党」陣営は、まともに反論も説明もできず、「敵はただ1人、共産党」(公明党)などと陣営引き締めに躍起です。
ため込み金活用 福祉に
区議候補訴え 聴衆が共感
足立区議選で、日本共産党は、針谷みきお、ぬかが和子、鈴木けんいち、浅子けい子、はだの昭彦=以上現=、西の原えみ子、山中ちえ子、あさひ将=以上新=の8候補が立候補して、現有7議席から1増をめざします。
針谷候補は「区民の暮らしを守るために、平和を守るために日本共産党の議席を増やしてください」と呼びかけました。安倍政権の「戦争する国づくり」への暴走と、自衛隊に若者の個人情報を提供してそれに加担する現区政を批判。「自民、公明への一票は戦争への道につながり、共産党への一票は平和と暮らしを守る一票です」と強調しました。
区政の問題では、現区長が“子ども重視”を謳いながら、自民、公明、民主など「オール与党」に支えられて保育料の値上げを行い、区民の反対を押し切って小中学校の統廃合を進めていることを指摘。「市民サービスの切り捨てをやめ、ためこみ金1190億円の一部を活用すれば、保育料や国保料、介護保険料などを値下げし、認可保育園、特養老人ホームの増設、学校給食の無償化などを実現できます」と訴えました。
集まった聴衆からは「そうだ」「ひどいね」と共感の声があがりました。近所の女性(79)が「年金は下がっているのに福祉の負担は上がる一方」と怒りを口にすると、別の女性(72)も「足立区は母子家庭が多く、給食費など教育の面で負担をかけるのはおかしい」と語りました。「自民党、公明党じゃだめ。やっぱり共産党でないと」。
(「しんぶん赤旗」2015年5月12日付より)