反原連が官邸前抗議行動
首都圏反原発連合(反原連)は15日夜、原発に反対する首相官邸前抗議行動を行いました。北陸電力志賀原発(石川県)の直下にある断層が活断層の可能性があることが明らかになるなど、地震国・日本で原発を稼働させる危険性が浮き彫りになっています。1400人(主催者発表)の参加者は「原発やめろ」「再稼働反対」などと訴えました。
初めて参加した東京都豊島区の男性(39)は「3・11後、国民は原発がコントロールしきれるものではないと分かったのだから、廃炉にすべきです。地震も不安だし、核のゴミにも対応できない」と語りました。
東京都北区の男性(73)は「活断層の上に原発を建てることがおかしい。政府は福島の教訓を何も学んでいない」と話します。
会社帰りに参加した神奈川県茅ケ崎市の女性(52)は「安倍首相は国民の安全よりも電力会社の利益を優先している。おかしい」と語気を強め、千葉県浦安市の女性(70)は「地震の危険が指摘されているのに、再稼働ありきで突き進む政府は信用できない」と語りました。
吉良・藤野議員スピーチ
日本共産党の藤野保史衆院議員と吉良よし子参院議員は15日、官邸前抗議行動に参加し、国会正門前でスピーチしました。
藤野議員は、安倍自民党への政治献金の中でも、原発利益共同体からの献金が非常に多く、「命や安全よりお金が大事なのが安倍政権だ」と批判。原発なくせの運動が安倍政権を追い詰めているとのべ、「勝つまでがんばろう」と訴えました。
吉良議員は、廃炉作業にかかわる現場作業員はプレッシャーで疲弊し、労働災害が急増していると指摘。「安倍政権は再稼働をきっぱりあきらめて、廃炉作業に全力を尽くすべきだ。原発をゼロにするその日まで、あきらめずに声を上げよう」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2015年5月16日付より)