戦争法案廃案へ意思表示を ラジオ番組で吉良議員

日本共産党の吉良よし子参院議員は5月29日放送のラジオ日本「マット安川のずばり勝負」に出演し、ブラック企業問題、戦争法案についてリスナーの質問に答えました。

番組には「自衛隊が海外に出て行くのは反対だ。共産党の発信には耳を傾けるべきだと思う」など多数の意見が寄せられました。吉良氏はこれに答えて、「(戦争法案はこれまで政府が)『戦闘地域』と言っていた場所にも行ける法案で、いわば戦場で、(自衛隊が)攻撃される危険性もあり、そうしたら応戦することにもなる。若者たちを戦場に送って、『殺し、殺される』状態にしては絶対にいけない」と話しました。

吉良氏は、イラクに派兵された米兵の帰還者200万人のうち60万人がPTSD(心的外傷後ストレス障害)で、年間8千人も自殺に追い込まれていることを紹介。戦争法案について、アメリカの戦争にいやおうなしに巻き込まれ「若者の命と未来を奪いかねない法案」だと批判しました。

「どうやって戦争法案を廃案に追い込もうとしているのか」との質問には、「何より重要なのは世論だと思います。世論調査で50%以上が反対、8割が説明不十分だと言っているわけですから、今国会で成立させない機運を高め、自分の意思をあらゆるところで表示していくことが必要です」と答えました。

吉良氏は政府がブラック企業名公表に踏み切ったことについて、労働環境をただすうえで「大事な一歩前進です」と述べ、さらに違法労働防止に取り組む決意を語りました。

番組パーソナリティーのマット安川さんは吉良氏がブラック企業名公表を国会で質問したことについて「自分で調べたこと、社会人として経験したことを直接、今の問題としてぶつけていますね」と共感を寄せました。

(「しんぶん赤旗」2015年5月31日付より)

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