教科書の公正・民主的採択を
日本共産党東京都議団(吉田信夫団長、17人)は29日、都教育委員会(中井敬三教育長)あてに、「公正で民主的な教科書採択を求める」申し入れをしました。曽根はじめ、小竹ひろ子、松村友昭、尾崎あや子、里吉ゆみ、白石たみおの各都議が参加しました。
申し入れ書では、教科書採択について、▽日本国憲法を尊重する立場から行うこと▽学校現場の教員の意見を反映できるようにすること▽都教委として説明責任を果たすことなど―を求めています。
曽根氏は、都教委がこれまで都立中高一貫校と特別支援学校に侵略戦争美化の「つくる会」系中学教科書を採択する一方で、「日の丸・君が代」の教員への強制を記載した実教出版の高校日本史教科書について「適切でない」との見解を発表し、事実上選ぶことを禁止していることを批判。憲法にもとづいた教科書採択を行うことと、実教出版排除をやめることを求めました。
また、採択の参考資料に現場の声が反映されておらず、使いやすさなどの評価が欠けていることを指摘。都教委が各教科書を選んだ理由についても、説明責任を果たすよう述べました。
小竹氏は、採択を行う委員会は、希望者全員が傍聴できるよう工夫することを求めました。
応対した伊東哲教育庁指導部長は申し入れ書を受け取り、「憲法、地方教育行政法、教科書無償措置法に基づき、適切に採択します」と答えました。
(「しんぶん赤旗」2015年6月30日付より)