「今の政治が続いたら、将来日本は“闇”になる」「立憲主義と民主主義を守るためにこのような集会が必要です」(呼びかけ人の一人、東京大学教養学部1年生)―こんな思いで「安保法案 東京大学人緊急抗議集会」が10日、東京大学駒場キャンパスで開かれました。同大学の学生・大学院生と教員が参加する実行委員会が主催。 「強行採決絶対反対」書かれた赤い横断幕が掲げられた会場に300人以上が参加。学生・大学院生も多数参加し会場は満員に、戦争法案反対の熱気に包まれました。
集会は4人の学生、1人の大学院生、市野川容孝総合文化研究科教授、小森陽一教授、横山伊徳史料編纂(へんさん)所教授など学生と教員が共同で呼びかけ開催されました。
登壇した高橋哲哉教授は「私は東大に30年いるが、このような学生と教員の取り組みは初めてだ。大学人が今の状況に危機感を持っている」と発言。佐藤学名誉教授は「今回の法案は戦後最大の平和と立憲主義の危機です。今、行動しないと後の世代に禍根を残す」とよびかけました。そのほか、間宮陽介青山学院大学特任教授などが発言しました。
呼びかけ人の学生の一人、男性(法学部3年)は、「東大での取り組みを一つのきっかけに、全国の大学で反対の声を上げてほしい」と述べました。
アピールへの賛同者は、6月29日以降2週間足らずで572人(10日現在)になっています。
(「しんぶん赤旗」2015年7月11日付より)