7月15日の衆院安保法制特別委員会ー。これまでもそうであったように、大臣は答弁不能を繰り返し、何度も審議ストップ。委員会から求められている資料さえ政府は提出できないまま。およそまともな審議とは言えない中で、この日も「議事」が進められた。
そしてその時が来た。赤嶺議員の戦争法案の審議続行を求める動議を委員長が否決するや否や、法案採決を宣言。委員会室には怒号が響き渡った。強行の瞬間、私の心を貫いた〝痛み〟〝怒り〟を忘れることはできない。そして、採決に抗議する声を一顧だにせず、委員会室から退出した安倍首相の姿も。
安倍首相は、人の生死に関わる質問をする議員に対して「大げさなんだよ」とヤジを飛ばした。これほど許せないと感じた人物は他にいない。戦争法案を廃案に追い込むたたかいが大きく広がった7月は、私にとっても〝命〟について考え、向き合う7月だった。全ての人に生きてほしい。党創立93周年の7月15日、反戦平和を貫き、主権在民を求めた先輩たちのたたかいを改めて私自身の心に刻む。
戦争法案廃案へ!私たちの〝命の重み〟を思い知らせるたたかいを、さらに大きく!
(「しんぶん赤旗」2015年7月18日付より)