「戦争はいや。平和な日本がいい」と、戦争法案に反対する高校生らが2日、東京・渋谷の繁華街で初めてデモを行いました。高校生のよびかけに大学生や社会人など幅広い世代が参加。飛び入りによる参加で隊列は大きくのび、5000人(主催者発表)が「戦争法案絶対反対」「一緒に止める」「裸の王様だれだ?」「アベだ!」と、軽快な音楽にあわせてコールしました。
主催したのは、戦争法案に反対する高校生らが結成したT-ns Sowl(ティーンズ ソウル)。
沿道から多くの注目を集め、リズムに合わせてこぶしをあげる人、大きく手を振る人、ビラ配りのスタッフに近づきビラをもらっていく人が相次ぎました。
呼びかけ人の一人、高校2年生のあいねさんは、「デモなんてしないでわたしも原宿でショッピングしたいけど、そのあたりまえの生活を守り続けるためには声を上げなければいけないんです。政治や日本のことを考えるのに、年齢なんか関係ない。行動し続けます。私は戦争法案に反対します」とサウンドカーからスピーチしました。
「法案が通れば、僕たちが戦争に行かされる。おとなだけの問題じゃない。高校生の問題です」と語るのは高校2年生。デモ初参加です。「これからも参加したいし、協力したいです」と語りました。
沿道では、「同じ高校生がこんなことをするのはすごい。僕も戦争はしたくない」といってデモにずっとついていく3年生の男子高校生も。ビラを受け取った1年生の女子高校生は、「法律が変わったら戦場に行くのは私たち。同年代の行動は心に響く。私もこの問題を考えてみようと思いました」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2015年8月3日付より)