1メートルつくるのに1億円かかる東京外郭環状道路(東京外環道)の東名ジャンクション(世田谷区)周辺の工事について地域の住民が、日本共産党の宮本徹衆院議員らとともに4日、国土交通省から説明を聞き、問題をただしました。
山添拓参院東京選挙区候補、吉良よし子参院議員秘書、江口じゅん子世田谷区議らが同席しました。
現地では立て杭の掘削工事が行われており、今後、隣接する河川の両岸に本線トンネル工事の土砂を一時貯留する巨大なピット(高さ19メートル長さ210メートル)がつくられる予定です。ピットからは両岸で1日約5000台の車両を24時間運航し、土砂を搬出する計画です。
出席者はピットの具体的な計画が示されたのは6月末で、振動や騒音などの懸念に対し明確な回答がないこと、工事の進行状況が事前の説明と異なることを指摘。本線工事の開始時期など全体の工事工程を明らかにすることや、発掘された多数の遺跡の公開・保存などを求めました。
宮本氏は、外環道計画には反対だとしたうえで、わかっている情報や早くすべて公開するなど住民への説明のあり方を見直すことをつよく求めました。
国交省担当者は「説明会のあり方については国道事務所に確認し、説明範囲を広げるよう相談する。遺跡については、都と相談する」と答えました。
(「しんぶん赤旗」2015年9月15日付より)