都教委を追及 徳留都議
東京都教育委員会が都立夜間定時制高校4校の廃止を計画していることについて、日本共産党の徳留道信都議が、29日の都議会本会議代表質問で追及し、廃止ではなく拡充を求めました。
都教委は、今年度策定予定の都立高校改革の新たな実施計画に、都内の全日制・定時制併置校のうち、小山台(品川区)、雪谷(大田区)、江北(足立区)、立川(立川市)の4校の定時制廃止を盛り込むとして、保護者や同窓会などに説明しています。
徳留氏は、関係者から「なぜ廃止なのか」と驚きと怒りの声があがっていると紹介。夜間定時制が勤労青少年だけでなく、経済的困難を抱えた生徒、いじめや不登校の経験者、外国籍や社会人、高齢者らさまざまな学ぶ意思のある生徒を受け入れ、教育をうける権利を保障していることに対する都の認識をただしました。
夜間定時制の生徒にとって長い通学時間は、交通費だけでなく、体力的・精神的に大きな負担になり、通い続けることが難しくなることから、学校数を維持すべきとの徳留氏の指摘に、中井敬三教育長は「東京都全体として必要な募集人数を確保し、適正に配置している」と答弁しました。
(「しんぶん赤旗」2015年9月30日付より)