2020年東京オリンピック・パラリンピックを考える都民の会は18日、3回目のオリンピック会場調査を行いました。
参加者は、新国立競技場建設予定地(新宿区、整備計画見直し)、馬術競技場(世田谷区馬事公苑に変更)、セーリング会場(神奈川県藤沢市の江の島に変更)、ボート会場(江東区中央防波堤)、アーチェリー会場(夢の島公園、レイアウトを変更)、選手村(中央区晴海ふ頭)などを回りました。日本共産党からは田村智子参院議員、山添拓参院東京選挙区候補、曽根はじめ都議、宮本徹衆院議員と吉良よし子参院議員の秘書らが参加しました。
同会の横山聡共同代表は「調査を通じて本当に都民、国民が望むオリンピック、パラリンピックとは何かを考え、今後も提言していきたい」とあいさつしました。
田村氏は、見直し後の新国立競技場の整備計画も、周囲の大半の樹木が伐採されると指摘し「環境との調和をうたうが、巨額のお金を使って巨大な施設をつくることに何の変更もない。怒り心頭だ」と語りました。
参加者からは、馬事公苑では「会場がここに変わってよかった」との声があがるとともに、東京五輪に乗じた神宮外苑への再開発計画や環状2号線などの道路計画への憤りの声が上がりました。
練馬区から参加した大学生(23)は「もともとの開発計画が五輪を口実に進められている現状がわかった。本来の五輪の理念に沿った形に計画を見直すよう市民が声をあげていることは大事だと思う」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2015年10月22日付より)