戦争法を廃止しようと、高校生たちのグループ「ティーンズソウル」が8日、雨が降りしきる東京都渋谷区で、「安保法制に反対する原宿デモ」を行いました。「ずっと行動し続けることをデモで示したい」と全世代に呼びかけたもので、高校生や大学生、親子連れなど、1000人が参加し、「戦争反対」「安倍はやめろ」とコールしました。
宇都宮市から3人で参加した大学生の女性(21)は「過去の戦争を反省していない首相が、安保法制をつくったら、何をするかわからない。興味がない人にも、デモをすることで問題意識や共感を広めたい」と語りました。 「強行採決から2カ月がたとうとしています。私は声を上げ続けることを選びました」。こうスピーチしたのは仙台市のセイナさん=1年生=です。「脅しや脅迫には負けません。だって一人じゃないから。18歳選挙権ができた今、私たちの手で私たちの未来をつくっていきましょう」
沿道では多くの人がパンフを受け取り、飛び入り参加する姿もありました。友人4人とデモを見ていた神奈川県小田原市の男子高校生=3年生=は「すばらしい行動だと思う。僕も強行採決をテレビで見ていて、反対していた。18歳なので選挙に行って、平和のために1票を入れたい」と話しました。
若者の行動 大きな希望
志位委員長と民主・蓮舫氏あいさつ
志位氏は「ティーンズソウルをはじめとする高校生のみなさんが、自分たちの未来は自分で守ると、主権者として声をあげ、すばらしい役割を発揮しているのは、日本の未来にとって大きな希望です」と強調しました。戦争法廃止の国民連合政府の内容を詳しく紹介。「未来は若者のもの。みなさんの未来は、みなさんが決めていく権利がある。力を合わせて憲法の民主主義、立憲主義、平和主義を取り戻そうではありませんか」と訴えると、大きな拍手に包まれました。 デモに先立って、日本共産党の志位和夫委員長と民主党の蓮舫代表代行があいさつしました。
蓮舫氏は、「通常国会で安倍総理とたたかう。野党共闘して、みなさんの声をしっかり受け止めた政治活動を行う」と表明しました。
「野党は共闘」のコールが起こり、志位氏と蓮舫氏が登壇し、手を取りあって応えました。
(「しんぶん赤旗」2015年11月10日付より)