河野都議 雨水問題などただす【都議会】
16日開かれた東京都議会の公営企業会計決算特別委員会で、日本共産党の河野ゆりえ都議が質問し、集中豪雨の増加に対応して、都の水害対策を急ぎ拡充するよう求めました。
河野氏は、低地帯にある江戸川区では、過去数年間の台風と集中豪雨で、道路冠水や床下浸水被害が頻発していると指摘。「早いタイミングで雨水を下水管に流し入れること、一次的に地下に貯留すること」が内水氾濫(はんらん)に有効だとして、下水道貯留管の増設などを都に求めました。
都の石原清次・下水道局長は、区などと連携して雨水マスの増設、バイパス管の設置などを行うと答えました。
河野氏は、水害の際に最優先すべき対策の一つが医療だとして、都立墨東病院(墨田区)でのライフラインの確保などBCP(災害時の事業継続計画)に関連して質問。都が災害時のBCPは定めているものの、水害時のものを策定していなことに触れ、「水害時は、対応の前提が震災とは異なる。水害時のBCPを策定すべきではないか」とただしました。
都の真田正義・病院経営本部長は、「現在のBCPで対応可能」と答弁する一方、「今後も区東部地域の中核病院として、水害時においても患者の生命を守る役割を確実に果たす」とも答弁。河野氏は、中央防災会議の「首都圏大規模災害対策大綱」でも病院が大規模水害時のBCP策定を推進するとしており、「都民の命を守る重要な問題だ」と重ねて策定を迫りました。
(「しんぶん赤旗」2015年11月18日付より)