東京パラ五輪 あぜ上議員提案
都議会特別委員会
日本共産党のあぜ上三和子東京都議は、17日の都議会オリンピック・パラリンピック特別委員会で、2020年東京パラリンピックに向け、障害者が暮らしやすい街づくりや障害者スポーツ施策の拡充を求めました。
パラリンピック大会は、170カ国約4800人の選手が参加します。国際パラリンピック委員会(IPC)は、開催都市にアクセシビリティ(利用のしやすさ)の計画を示すよう求めています。
あぜ上氏は、アクセシビリティ計画を五輪の一過性のものとせず、ユニバーサルデザイン都市・東京の促進につなげることが重要だと指摘。福祉のまちづくり条例のレベルアップにつながり、障害者も高齢者も使いやすい街づくりのビジョンをつくるように提案しました。
あぜ上氏は、障害者スポーツの振興を図る上で、地域のスポーツ施設利用の問題点について質問。各自治体の施設は区民が優先的に利用できる仕組みで、複数の地域から集まらないとチームをつくれない障害者には使いにくいことをあげ、都として利用規則の改善などを働きかけるよう求めました。
都オリ・パラ準備局の萱場明子障害者スポーツ担当部長は「身近な地域のスポーツ施設における障害者の受け入れが促進されるよう、区市町村に働きかけを行っている」と答えました。
あぜ上氏は、約100万円するスポーツ選手の義足が補助の対象にならない問題を取り上げ、競技団体や選手、選手補助者への支援の拡充を求めました。
(「しんぶん赤旗」2015年12月23日付より)