<17日> 小池・小林・宇都宮氏が応援
東京都八王子市長選が17日告示(24日投票)され、市民、弁護士、団体などでつくる「平和・くらし・環境 八王子市民プロジェクト」のいがらし仁(じん)候補(64)=無新=が第一声をあげました。日本共産党から小池晃副委員長が応援に駆け付けました。市長選は現職の石森孝志氏(58)=自民、公明推薦=との一騎打ちです。
JR八王子駅北口の東急スクエア前での、いがらし候補の街頭演説は、集まった1000人以上の人々の拍手や声援で熱気に包まれました。
いがらし候補は「緑の山を壊して赤字の山を築く市政にストップを」と、開発優先から福祉・教育優先の市政への転換を強調。「戦争法を廃止して、平和を守ろう。自由民権運動発祥の地、八王子から市民の手で市政を変えよう」と訴えました。
小池氏は「八王子の市長は、戦争しないと言える人、横田基地へのオスプレイ配備にものが言える人でないといけない」と指摘。現職陣営による「共産市政を許すな」との反共攻撃にふれ、「どこが共産市政か。市民の手に市政を取り戻すということではないか。党派を超えた力で、いがらしさんを必ず市長に」と呼びかけました。
小林節慶応大名誉教授は「安倍政治にストップをかけるため、ショックを与えよう」と熱弁。宇都宮健児元日弁連会長は「政策を市民とともにつくってゆく姿勢も素晴らしい」と、いがらし候補への支持を訴えました。
民主党の有田芳生参院議員、維新の党の初鹿明博衆院議員、生活者ネットの都議、社民党市議が訴えました。
(「しんぶん赤旗」2016年1月18日付より)
<18日> 福祉・教育・平和の街に 大型開発から転換を / いがらし氏訴え
八王子市長選で、いがらし候補は「開発優先ではなく、福祉・教育の新しいまちづくりに挑戦しよう。市民の手で、市政を、日本を変えよう」と訴えました。
いがらし候補は、天合峰の自然を破壊する物流拠点の建設など大型開発優先の現市政を「市民の苦しい生活に目が向いていない」と批判。「自然を守り、福祉・教育優先のまちづくりを始めよう」と語りました。
「平和・安心・安全は市民生活の土台だ。戦争法を廃止し、平和を守ろう」と強調。安倍政権の憲法破壊を厳しく批判し、憲法を生かした「人にやさしい市政を実現する」と訴えました。
いがらし候補は、物流拠点や駅前再開発など大型開発の計画を見直し、国民健康保険税の値上げストップや保育園・学童保育の待機児解消、中小企業支援や労働者の待遇改善などを公約に掲げました。
大型開発を優先 石森候補が表明 / 自公推薦現職
八王子市長選挙で、自民党、公明党が推薦する現職の石森孝志(たかゆき)氏(58)は第一声で、駅前歩行者通路の延伸や駅前再開発など大型開発優先の姿勢を明らかにしました。
石森氏の第一声には、自民、公明の国会議員をはじめ、都議、市議や近隣市首長、民主党市議が応援に参加。自民党、安倍首相とのパイプを強調し「共産党市政になったら大変」と攻撃しました。
いがらし氏に期待の声/現市政には怒り
いがらし仁候補に、市民から期待と賛同の声が集まっています。
南大沢駅前で応援演説に立った「ブラックバイトユニオン」の渡辺寛人代表(27)は「いがらしさんは、働く若者の大変な実態によりそってくれる人だ。市政に関心のない人も、市長選を機会に投票に行ってほしい」と訴えました。
いがらし候補の話を聞いた女性(56)は「シングルマザーなので、国民健康保険税を払うのが大変。月に3万5000円から4万円もかかる。これ以上の値上げは絶対にやめてほしい」と現市政への怒りをあらわにします。
最近同市に引っ越してきた女性(68)は「米軍機が頭上を飛んでいることに驚いた。オスプレイ配備なんてとんでもない。ノーの声をあげられるいがらしさんを市長にしたい。市民病院や、図書館など市民に身近な施設も充実させてほしい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2016年1月19日付より)