豪雨・直下地震対策が必要
日本共産党の山添拓参院東京選挙区候補は8日、東京都墨田区の防災施設や街づくりを視察し、要望を聞きました。
同区京島の木造密集地域では、地域内に消火装備や緊急時にかまどとして使えるベンチ、防災トイレなどを備えた複数の防災広場を設置し、防災性を高めたコミュニティー住宅の建て替え・整備をすすめている現状を見ました。
案内した早稲田大学研究員の岡田昭人氏は、高齢化し、借家で1人暮らしをする人が多くなっている地域の防災にはコミュニティーの維持・向上が不可欠と強調。「地域のコミュニティーを壊さない街づくりが重要だ」と語りました。
白鬚地区では、1982年に完成した都営白鬚東アパートを視察。市街地の火災から避難住民を守るための防火装備や、団地と一体化した街工場などを見て回るとともに、住民の高齢化や設備の維持・管理の問題についても聞き取りをしました。
山添氏は、同区の本所消防館で、強風や地震などの防災体験を行い、福嶋和明館長と懇談。福嶋氏は、2011年の東日本大震災の記憶が5年たって薄れてきている危惧を語りました。
視察後、山添氏は「防災対策は都民要求の上位にもあり、豪雨や首都直下地震などへの対策の必要性を改めて感じた。住民と合意形成しながら、地域の人にとって住みよく、防災に強い街づくりをしていくことが重要だ」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2016年2月10日付より)