山添参院東京選挙区候補が堤防調査
「ムダの典型」
日本共産党の山添拓参院東京選挙区候補は18日、東京都江戸川区で国と区が地権者の同意・承諾なしに江戸川のスーパー堤防整備の盛土工事を行っている問題で現地調査しました。江戸川区の「スーパー堤防問題を考える協議会」の堀達雄座長が案内しました。
山添氏らは江戸川の対岸にあたる千葉県市川市の複合施設ビル(JR市川駅前)45階の展望室から、江戸川区側の工事現場や、市川市側でごく一部「完成」したスーパー堤防を見ました。
住民を立ち退かせた江戸川区の北小岩1丁目18番地区では、フェンスに囲まれた現場で大型重機が盛土工事を進める様子を調査。「スーパー堤防・街づくりを考える会」の戸口泰男運営委員長と共産党の小俣のり子区議が説明しました。
同区篠崎地域では、墓地とともに移転を迫られ、計画に反対している妙勝寺の周辺を視察。立ち退きで虫食いのようになった住宅地の状況を確認しました。
山添氏は「スーパー堤防は、水害の危険性軽減につながらず、作ることが自己目的化している無駄な事業の典型だとわかりました。土地買収で空き地が目立つ地域に住む方々は不安だろうと思います。その声をもっと聞いて、住民とともに計画見直しを求めていきたい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2016年2月20日より)