東京都日野市から戦争法廃止、立憲主義を守る市民共同を広げようと、「日野市民連合」が8日、結成されました。市内で開かれた「結成のつどい」は用意された席が足りず、立ち見の参加者が会場の外にまであふれるなど、熱気に包まれました。
講演した小林節・慶応大学名誉教授は、立憲主義破壊の安倍政治を「ここで食い止めないといけない」と強調。「全国の参院選1人区で野党統一候補が広がっているのは素晴らしいこと。最後まで死力を尽くして自公に勝たなくてはいけない」と訴えました。
市民連合は、市内在住の学者、弁護士、医師、元市議、子育て中の母親ら25人が呼びかけ人となり結成。戦争法廃止、立憲主義・民主主義の回復のため、「市民の共同と『野党は共闘』の流れをいっそう大きく広げ」るとの理念を掲げています。
参院選東京選挙区と衆院東京21区で、戦争法廃止、集団的自衛権行使容認の「閣議決定」の撤回、個人の尊厳の擁護を公約する候補の当選をめざすことや、沖縄の辺野古新基地建設中止、脱原発、貧困と格差の解消、言論の自由の尊重などの実現を求めています。参院選に向けて全市民規模の宣伝、対話に取り組むことを確認しました。
呼びかけ人や参加者らが発言。若者でつくる市民団体「Unite! ひの」のメンバーは「もっと若い人たちに参加してもらえるよう考えたい」と話しました。
日本共産党の吉良よし子、民進党の小川敏夫両参院議員らが連帯あいさつしました。
(「しんぶん赤旗」2016年5月9日付より)