子ども貧困率高い社会 転換を
日本共産党のインターネット番組「とことん共産党」は1日、ゲストに田村智子参院比例候補・党副委員長を迎え、「安心して子育てできる国に」をテーマに放送しました。司会は吉良よし子参院議員と朝岡晶子さん。
田村氏は参院議員1期6年間で、貧困や格差の問題を国会でたびたび取り上げてきました。
田村氏の質問の原点にあるのは国会議員秘書時代に、小泉構造改革のもとで母子世帯に対する児童扶養手当が削減され、〝子どもと接する時間を短くして働けと迫る〟制度で「子どもに貧困の自己責任を負わせる政治はおかしいじゃないか」と怒りを覚えたことです。
日本の教育予算と子育て予算を合わせた〝子どものための予算〟が経済協力開発機構(OECD)諸国の平均よりも低く、さらに子どもの貧困率はアメリカ、イタリアに次いで3番目に高いことが話題に。
田村氏は、ひとり親世帯の子どもの貧困率について、「OECDの国の中では、働けば子どもの貧困率は劇的に改善するのが普通ですが、日本だけが働いても貧困率は改善していません。母子世帯など、子どもとの時間を保障した働き方でも生活できるようにすべきです」と強調しました。
母親となり、子どもの貧困についても国会でとりあげた吉良氏は、「一生派遣を許す派遣法改悪をした政府には子どもの貧困はなくせない」と指摘。田村氏は「自民党、公明党の雇用破壊が貧困をつくりだしたというのは間違いない」と応じました。
さらに「お金の心配なく子育てできるというのは最低限のこと」と述べ、党の三つの教育提言ー▽親世代にまともな賃金を▽子育てにお金がかからない国に▽頼れる人の輪ーを説明しました。
(「しんぶん赤旗」2016年7月3日付より)