地鳴りのような拍手と歓声―。身動きがとれないほどの聴衆で歩道が埋め尽くされた東京・池袋駅東口での4日の日本共産党街頭演説は、応援のシールズ・奥田愛基さんが「めっちゃすごい人ですね。共産党本気出しすぎです」と訴えるなど、勝利への決意と熱気に包まれました。志位和夫委員長は「比例も選挙区も1票を争う大激戦・大接戦です。どうか皆さんのお力で日本共産党の躍進、山添拓さん(東京選挙区候補)を必ず国会へ押し上げてください」と力を込めました。シールズの奥田さん、諏訪原健さんもともに壇上に並び、野党と市民の共闘の勝利を訴えました。この日、日本共産党の幹部、比例・選挙区候補者も全国各地で大激戦を勝ち抜こうと熱い訴えを繰り広げました。
池袋駅東口の歩道では聴衆の人垣がぐんぐん伸びました。田村智子副委員長(参院比例候補)は「この選挙で戦争法を強行した勢力を退場させなくてどうするのかという思いでいっぱいです。国民と力をあわせ共同の力で新しい政治を開く日本共産党を伸ばしてください」と支持を訴え。山添候補は「若い世代の力で政治の新しい時代を切り開きたい」と決意を語りました。
諏訪原さんは「参院議員の任期である6年後のことを考えて票を投じよう。山添さん、田村さんは6年後にも託して良かったと思える人です」と語り、奥田さんが「勝ちにいきましょう。東京選挙区、野党4党できっちり取りにいきましょう」と呼びかけると、「おーっ」との声があちこちからわきあがりました。
志位氏は、参院選の争点と日本共産党の政策を縦横に語りました。「安保法制=戦争法廃止、9条守れの1票」「アベノミクスストップ、暮らし応援で経済をたてなおす1票」「TPP、原発、沖縄―国民の声に耳を傾けない強権政治を許さない1票」「野党と市民の共闘を前進させる1票」―を日本共産党と山添候補に託してくださいと力いっぱい訴えました。
最後に志位氏は「参院選で必ず野党共闘を成功させ、1人区で勝利を勝ち取り、その後もさらに発展させたい」と表明しました。
野党共闘を前進させるためにおこなった、(1)戦争法成立直後の「国民連合政府」構想の提唱(2)「安保法制廃止で選挙協力する」との5野党党首合意を受けた「参院1人区で思い切った対応を行う」という“二つの決断”を語り、「こういう仕事を共産党ができるのは、みなさんのおかげです。2013年の参院選、14年の総選挙で躍進した力があったからこそ、野党共闘を進める仕事ができました。日本共産党をもっと躍進させることが、野党と市民の共闘をもっと発展させ、日本の政治を変える確かな力になります」と訴えると、膨れ上がった聴衆から「そうだ」「いいぞ」の声が返りました。
「思想・信条、政党の違いを超え、みんなで力をあわせ、希望のある政治の扉を切り開こうではありませんか」と呼びかけると、地鳴りのような歓声と拍手が起こりました。
(「しんぶん赤旗」2016年6月5日付より)