野党と市民が共闘し、安倍・自公政権に対決する歴史的な選挙戦となった第24回参議院選挙は10日投・開票されました。日本共産党は、比例代表(改選数48)で5議席を確保し、市田忠義副委員長=現=、田村智子副委員長=現=、大門みきし=現=、いわぶち友=新=、たけだ良介=新=の各氏が当選しました。改選数2以上の複数区選挙区では、東京(改選数6)の山添拓氏=新=が初当選し、1議席を確保しました。比例とあわせ、改選3議席を上回る6議席を得ました。
日本共産党など4野党が野党統一候補を擁立し、自民党との一騎打ちとなった全国32の1人区では、青森の、たなぶまさよ=新=、岩手の、きどぐち英司=新=、山形の舟山やすえ=元=、宮城の桜井充=現=、福島の、ましこ輝彦=現=、山梨の宮沢ゆか=新=、新潟の森ゆうこ=元=、長野の杉尾ひでや=新=、三重の芝ひろかず=現=、大分の足立信也=現=、沖縄で「オール沖縄」のイハ洋一=新=の各氏が当選しました。2013年(1人区=31)で野党は2議席でしたが、今回、それを大きく上回る11議席獲得です。
唯一、日本共産党公認の野党統一候補となった、香川・たなべ健一氏は大健闘しましたが、およびませんでした。
一方、与党は改選過半数の61を上回りました。
日本共産党は、比例代表で42人、選挙区で14人を公認してたたかいました。
「力あわせ、未来ひらく」との国民へのメッセージを掲げ、(1)野党と市民の共闘の成功(2)日本共産党躍進―という二つの目標を必ずやりぬくことを最後まで訴え抜きました。▽安保法制=戦争法を廃止し、憲法9条を守り抜く▽「アベノミクス」ストップ、暮らしを応援し経済を立て直す▽野党と市民の共闘を前進させる――という1票を託してほしいと呼びかけました。
選挙戦で安倍晋三首相を先頭に与党は、大争点となった憲法9条改定にふれず、“争点隠し”に走りました。安倍首相は、都合の良い経済指標を並べる「アベノミクス」の“自慢話”と野党共闘攻撃に終始しました。
選挙戦は改選121議席(比例代表48、選挙区73)に389人が立候補。
投票率は、時事通信の集計で53・5%前後となり、前回2013年(52・61%)を上回る見通しとなりました。
一方、期日前投票(速報値)は1598万7698人で、前回を23・47%上回り、参院選の過去最多を更新しました。
(「しんぶん赤旗」2016年7月11日付より)