東京都知事選(31日投票)は、野党統一の鳥越俊太郎候補と、自民、公明が推す増田寛也、自民党元衆院議員の小池百合子の3氏による大激戦・大接戦のまま最終盤に突入しました。鳥越候補は、都民の声を聞き、暮らし・福祉優先の都政に切り替えるとともに、平和と憲法を守る東京都をつくろうと訴え。鳥越氏を支持する市民と野党は共闘の力で必ず勝ち上がろうと、対話・宣伝に奮闘しています。
「朝日」の世論調査(23、24日実施)では、都知事選に「大いに関心がある」と答えた有権者は54%で、投票に「必ず行く」との回答は83%に上ります。投票態度を明らかにしていない人は4割となっています。
鳥越候補が28日に街頭演説を行った世田谷区・三軒茶屋駅前でも、若者ら通行人が次々に足を止めてビラを受けとり、聴衆の輪が広がっていきました。鳥越候補の「待機児童ゼロ」「特養待機者ゼロ」「非核都市宣言」の訴えに、共感の拍手と声援が盛んに飛び交いました。
鳥越候補は、街頭演説で都市部から島しょ部まで回り、保育園や介護事業所を視察して現場の声を聞くなど、都民の声を聞く都政の実現へ精力的に駆け回っています。
一方、増田陣営は、自民党都連の集票マシンと呼ばれる東京都各種団体協議会の「各種団体総決起大会」を2カ所で開き、締め付けを強化。また、鳥越候補に対して「売国奴」(石原慎太郎元都知事)、「東京都を『共産都政』にしてはならない」(公明党都議)などと卑劣な攻撃を行っています。
自民党との“対決ポーズ”を見せる小池陣営は、「核武装」を認めるといった“タカ派”の正体を隠し、「無党派層」の取り込みに躍起。自民党総務会長だった笹川堯(たかし)氏や自民党区議らが応援に駆けつけるもと、「自民党とたたかっているわけじゃなく、都連の一部とたたかっている」と本音を漏らしています。
鳥越候補を必ず知事に押し上げようと、野党と市民による共同街頭宣伝が区市単位でも開かれ、共闘の力を発揮しています。さらに、市民ボランティアや各党の支部・後援会に加え、「勝手連」が多くの区市でつくられ、担い手が広がっています。
(「しんぶん赤旗」2016年7月29日付)
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