豊洲新市場5施設 党都議団が調査
東京都が築地市場(中央区)の移転予定地にしている豊洲新市場(江東区)の施設地下に土壌汚染対策として行うはずの4・5メートルの盛り土をしていなかった問題で、日本共産党都議団(吉田信夫団長、17人)は23日、豊洲新市場の現地調査を行い、地下空間への重機搬入口が5施設に6カ所あり、加工パッケージ棟の地下空間には最深30センチメートルの水がたまっていることを会見で明らかにしました。
これまで青果棟、水産卸棟、水産仲卸棟の3施設に計3カ所の重機搬入口があることを確認していますが、新たに、管理棟内に2カ所、水産仲卸売場棟に隣接する加工パッケージ棟に1カ所搬入口があることを確認しました。
加工パッケージ棟の地下空間は、底面をコンクリートで覆っているにもかかわらず、大量の水がたまっていました。都の担当者は、工事中は排水ポンプで水を排出していたが、工事が終了後に水がたまったと説明。地下空間の内部を調査したところ、雨水が入った形跡は見られず、底のコンクリートにはヒビが入っていました。
また、管理棟の地下空間の床は鉄筋コンクリート施工されており、完全な地下室になっていたとしています。
尾崎あや子都議は「採取した水の調査も行いますが、水の由来は地下水です」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2016年9月24日付より)