11日告示、23日投票の衆院東京10区補欠選挙(豊島区、練馬区の一部)で、野党統一候補に決まった鈴木庸介(すずき・ようすけ)氏(40)=民進党公認=は6日、都庁で会見し、生い立ちから立候補の決意などを述べました。
鈴木氏は会見の冒頭、「生まれも育ちも(豊島区の)北大塚です」と自己紹介。「地元のことは、私はなんでも知っている。地元の問題を解決することは、国の政策をつくることにもつながっていく」と話しました。
学生時代に世界の紛争地域へ行き、戦争の悲惨さを見てきた経験を語り「私が感じたのは、格差が社会の不安定を招き、いきつくところが戦争というかたちで発露してしまったのが戦場というもの。子どもの死体を見たとき『日本は絶対こんなことをしてはいけない』というのが、私が政治家を志した最初の気持ちです」と発言。「あらゆる手段を尽くして絶対に戦争をさせないというのが、私の覚悟です」と表明しました。
日本社会で格差と貧困が広がっていることをあげて「貧困を拡大すれば、どんどんどんどん社会は不安定化していき、誰しも居場所がなくなってしまう」と指摘。「誰しも居場所がある社会をつくっていきたい」と話し、格差と貧困を是正する政策を進める考えを示しました。
また、鈴木氏は記者の質問に答えて、野党統一候補実現のために候補者を取り下げることを表明した日本共産党に謝意を述べるとともに、統一候補を求め活動を続けてきた市民らの動きについて「統一候補で進めていこうと応援してくださった方がいっぱいいらっしゃるので、ありがたいと思っています」と述べました。
(「しんぶん赤旗」2016年10月7日付より)