日本共産党の、かち佳代子東京都議は7日、都議会経済・湾港委員会で、豊洲新市場(江東区)の建設をめぐる談合疑惑を取り上げました。
都は2013年11月に豊洲新市場の売場棟建設工事の3件の入札を行いましたが、大手ゼネコンを中心とする共同事業体(JV)がそろって応札を辞退。都は予定価格を当初の628億円から1035億円と64.9%も引き上げて14年2月に再入札を行い、3件とも落札。平均落札率は99.87%と談合疑惑が指摘されています。
かち氏は、この経緯を報じた「しんぶん赤旗」記事(13年12月28日付、16年10月3日付)を紹介。「予定価格の大幅な上乗せがなければ辞退するという圧力に屈して予定価格の大幅な引き上げを行ったのではないか」と追及し、再調査を強く求めました。
都中央卸売市場の佐藤千佳・施設整備担当部長は、落札率について「問題はないと思っている」としたものの、予定価格を6割強も上乗せした根拠は示せませんでした。
かち氏は、都が築地市場の跡地利用の検討を大手不動産会社の森ビルにひそかに依頼していたと報じた「しんぶん赤旗」(2016年9月1日付)記事も紹介。「都民に隠して築地市場跡地の再開発計画をひそかに委託調査するというやり方について、どう思うのか」と岸本良一中央卸売市場長に質問しました。
岸本氏は「中身を存じ上げていない」として答えませんでした。
(「しんぶん赤旗」2016年10月9日付より)