羽田空国の機能強化を理由に、国が航空機の飛行ルートを海上から都心に変更しようとしている問題で、東京都大田区で18日、日本共産党大田区議団がシンポジウムを開きました。埼玉県や神奈川県からの参加者もあり、約140人が集まりました。
大竹辰治区議団長があいさつ。佐藤伸区議が司会を務め、埼玉大学の岩見良太郎名誉教授、藤原幸雄区議、「羽田増便問題を考える会」の横山宜幸(よしゆき)代表がそれぞれ発言しました。
岩見氏は「住民に負担を強いる計画で『飛行場だけあるまち』にしてはいけない」と語りました。
藤原区議は、区議かいで説明を求める住民の陳情を自民・公明などが不採択にしたことを批判し、「区は増便を認めないというべきです。みなさんと一緒に議会を動かそう」と述べました。
羽田で、せんべい屋を営む横山さんは「騒音や公害が起き、落下物の危険がある空を子どもや孫たちに継がせたくない。一人でも多くの人に力を貸してほしい」と訴えました。
会場から、「羽田増便による低空飛行ルートに反対する品川区民の会」の秋田操氏が「チラシの配布や署名、デモ行進など、住民に情報を広げていくことが大事だ。他区の運動とも連携を強めたい」と話しました。
日本共産党から田村智子党副委員長・参院議員、青山コウヘイ衆院東京4区候補、かち佳代子都議、藤田りょうこ都議候補らが出席。田村氏は「増便・航路変更による影響について、国は納得のいく問題対策も、住民への説明もできていません。安心して子どもを育て、年をとっても住み続けられる東京の街づくりこそ、私たちが求めるものです。党派を超えた大きな要求運動として声を上げていきましょう」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2016年10月20日付より)