《豊洲新市場》入札監視委機能せず
落札率99%超

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監視委員長は岡田元市場長/都議会決算特 和泉氏が追及

パネルを示して追及する和泉なおみ都議=14日、東京都議会

パネルを示して追及する和泉なおみ都議=14日、東京都議会

東京都が豊洲新市場(江東区)の3件の施設建設工事を99%超の落札率(予定価格に占める落札価格の比率)で契約していた問題で、都の第三者機関の入札監視委員会が機能していなかったことが14日、分かりました。都議会各会計決算特別委員会で日本共産党の和泉なおみ都議が追及しました。

和泉氏は、監視委で2012年4月~15年3月まで審議対象を選定した委員長が、豊洲移転を推進してきた岡田至・元中央卸売市場長では、公平・公正に審議できないと厳しく批判しました。

和泉氏が取り上げたのは青果棟(5街区)、水産仲卸売場棟(6街区)、水産卸売場棟(7街区)の3件の工事契約。

予定価格増加

都は13年11月に3件の入札を行いましたが、大手ゼネコンを筆頭にした共同企業体(JV)はいずれも「採算が取れない」として入札を辞退しました。都は大手ゼネコンからヒアリングを行い、予定価格を当初の628億円から1035億円に増やして14年2月に再入札を実施。合計1034億400万円(平均落札率99・87%)で、いずれも1者のみの入札で、3件のJVが落札しました。(表)

和泉氏は、15年度の9億円以上の都発注工事入札の平均落札率を質問。武市敬財務局長は、複数者入札の平均落札率が90・9%であるのに対し、1者入札では99・1%だったと答えました。

経緯の説明を

和泉氏は、15年度の契約金額50億円以上の工事12件のうち6件は1者しか入札せず、落札率は全て99%を超えていると指摘。高額な入札の経緯について、都民に明らかにするとともに、50億円以上の大型事業の1者入札について踏み込んだ対策を検討するよう求めました。

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(「しんぶん赤旗」2016年11月16日付より)

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