レイシズム、セクシズム、ホモフォビア。こうしたヘイト(憎しみ)の感情が人々の心を捉えるとき、私は社会を覆う“痛み”を思う。トランプ勝利の夜、米国でマイノリティへの暴力行為が多発したという報道も。しかし同時に、さまざまな立場の人たちが “Love trumps hate. (愛は憎しみに勝る)” と立ち上がり声を上げ、デモをした。偏狭と圧迫に、打ちひしがれている暇はない!
私の議員会館の部屋は、実にさまざまな人々が集う部屋となっている。性的マイノリティだとカミングアウトしてくれた若者、難病の方、そして性暴力被害を語ってくれた女性たち―。自分は何者か。ドアをノックし打ち明けることは、決して楽な選択ではない。それでも言葉を繋ぎ、ありのままのあなたで私に出会ってくれた。大事な言葉を伝える相手に、私を選んでくれてありがとう。伸ばしてくれたあなたの手を、私は決して離さない。信頼と希望を育てよう。皆の力で、誰もが幸せになる連帯の道を切り拓(ひら)こう。
(「しんぶん赤旗」2016年11月19日付より)