豊洲新市場の建物地下の盛り土が行われていなかった問題で、自民党の崎山知尚東京都議は7日の都議会本会議代表質問で、新市場予定地の「安全性は確保されている」などと述べ、小池百合子知事が来夏に予定している築地市場の豊洲移転の是非の判断時期を早め、「食の安全・安心」の検証を棚上げして移転を決断するよう促しました。
新市場の環境アセスメント(環境影響評価)が盛り土を前提に行われていたことに関し、崎山氏は「アセスメントが(やり直しではなく)変更で済むなら、(移転の)総合的な判断の時期をさらに前倒しできると考える」と述べ、本来ならやり直しが求められる環境アセスメントを部分変更にとどめるよう知事に求めました。
小池知事は「地下の盛り土がないことについて安全性の科学的な検証を行うことは不可欠」だとして、専門家会議と市場問題プロジェクトチームで検討を進めていると答えました。
(「しんぶん赤旗」2016年12月11日付より)