臨時国会が15日に事実上閉会したのを受け、日本共産党国会議員団は同日、東京・JR新宿駅西口で、小池晃書記局長を先頭に、安倍政権の暴走政治を告発し、党躍進を訴える街頭演説を行いました。
穀田恵二国対委員長は、自公両党と維新が年金カット法成立を強行したうえ、国会会期を再延長し賭博場合法化のカジノ解禁推進法まで強行した暴挙は「まさに退廃の極みだ」と述べ、強行でしか国を統治できない安倍政権を厳しく批判しました。
小池氏は、この日訴えた議員11氏のうち7氏が2年前の12月の衆院選で初当選した1期生議員だとして、「それぞれの分野でみなさんの願いを背負って安倍政権と正面から対決し、対案を示す仕事をしてきた」と強調。この間の選挙で党の国会議員が増えたことが野党共闘を前進させ、安倍政権の民意無視の強権政治と対決して政治を変える大きな力になっていると報告しました。
その上で、来年は6月に東京都議選があり、衆院解散・総選挙の可能性もあると強調。「国民の願いを政治にまっすぐ届けてきたのが日本共産党です。どうか、この日本共産党をさらに強く大きくするために、多くのみなさんのお力をお貸しください。市民と野党が力を合わせて、自民・公明・維新を少数に追い込む結果をきたるべき選挙で出していきましょう」と熱く訴えました。
街頭演説では、赤嶺政賢、池内さおり、清水忠史、堀内照文、斉藤和子、梅村さえこ、田村貴昭、畑野君枝、宮本徹の各衆院議員が、個性豊かな決意表明を行いました。
「最低賃金を上げるいいね!」―。通りがかった20歳の女性3人が声を上げました。宣伝カーに向かって両手を上げてエールを送ります。近くの専門学校で看護学を専攻。スーパーやコンビニでアルバイトしています。「最低でも時給1000円はほしい。共産党の言っていることは正しいと思う。女性議員がカッコいい」と話します。
(「しんぶん赤旗」2016年12月16日付より)