「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」は7日、東京・新宿駅西口で新春街頭大宣伝を行い、日本共産党、民進党、自由党、社民党の野党4党の代表がそろって訴えました。野党と市民の共闘をさらに広げ、解散・総選挙で安倍政権を退陣に追い込もうと呼びかけると、2500人(主催者発表)の聴衆から拍手が湧きおこりました。
「つながり、変える リスペクトの政治へ」と書いたプラカードを持った市民で駅前が埋めつくされました。日本共産党の志位和夫委員長、民進党の安住淳代表代行、自由党の青木愛副代表、社民党の福島瑞穂副党首が手をつなぎ、主催者が「今年も頑張るぞ」と呼びかけると聴衆から歓声があがりました。
「市民連合」を代表してあいさつした山口二郎法政大学教授は、独裁化して暴走する安倍政権の歯止めがことごとく壊されていると指摘し、「市民プラス野党の協力態勢を組むことなしに総選挙に勝ち抜くことはできません」と強調。「4野党の決意を受け止め、安倍政治を転換し、国民の命と生活を大事にする政治を取り戻すためにたたかっていこう」と訴えました。
志位氏は、この1年間で野党と市民が「大義の旗」を掲げて「本気の共闘」に取り組めば自民党を打ち破ることができる“勝利の方程式”が証明されたと強調しました。
その上で、「解散・総選挙がいつあっても勝利できるように準備したい」と表明し、総選挙で野党共闘を成功させるために共通政策を豊かで魅力あるものにすること、本格的な相互推薦・相互支援を行うこと、政権問題でも前向きな合意をすることが大切だと指摘しました。「お互いに違いを認めあい、尊重しあう。野党が豊かな多様性をもって一致点で団結してたたかう。これで安倍政権を打ち破ろう」と呼びかけると、「そうだ」の声と拍手がおこりました。
安住氏は、「衆院選にむけて野党が具体的に行動することを見ていただきたい。小選挙区で協力の体制をつくりますから応援団になってくださいね。日本には多様性を認めるもう一つの政治勢力があるということをみんなに証明したい」と表明すると、「頑張ろう」の声が飛びました。
青木氏は「野党各党が結集し、しっかりした選択肢を示さなければなりません。安倍内閣の暴走を食い止めるためにみなさんとともに頑張ります」と述べました。
福島氏は「野党と市民が力を合わせて希望を組織化したい。安倍内閣を一日でも早い退陣に迫っていこう」と力をこめました。
(「しんぶん赤旗」2017年1月8日付より)