東京都議選(6月23日告示、7月2日投票)に立候補する日本共産党の新人候補20氏が9日、都議選の最大争点となっている築地市場(中央区)の豊洲東京ガス工場跡地(江東区)への移転問題で、築地市場を現地調査しました。
現地調査で、市場の仲卸売り場をまわると「築地のお魚大好き」と子どもたちが書いた紙を張った店舗が目立ちました。
築地の青果仲卸で働いていた志村孝美党中央区議らが説明・案内し「業者は、再整備案が示されて勇気をもらっている。移転推進派だった人たちも変わってきている」と強調。自民党が築地は汚いなどと宣伝していることに対して「業者は営業妨害だと怒っている。ガス工場跡地の豊洲の汚染と同列にすべきではない」と話しました。
調査後、各候補は「築地市場が効率的につくられていることがよくわかりました」「豊洲に移転すれば、多くの仲卸業者が営業できなくなるのではないか」「築地の現在地再整備は十分可能だと分かった」などの感想を出し合いました。
共産党は、土壌汚染が深刻で都の安全対策も破たんしている豊洲への移転は中止して築地市場を再整備することを都議選政策に掲げています。各候補は現地調査を生かして、自民党や公明党の移転推進の宣伝を打ち破る攻勢的な論戦を展開しようと決意を固めあいました。
(「しんぶん赤旗」2017年5月10日付より)