日本共産党の小池晃書記局長は20日、東京都東大和市で開かれた演説会で、各党総力戦の様相を呈している都議選での日本共産党の躍進と、北多摩1区(定数3)での尾崎あや子氏の再選を訴えました。「国政も都政もゆがめる自民、公明の“悪政連合”に厳しいおきゅうをすえよう」と力を込めました。
尾崎氏は「都民の暮らし優先の都政に切り替えるため必ず勝ちぬかせてください」と力強く訴えました。
小池氏は、内心を処罰する「共謀罪」法案の強行採決を「断固糾弾する」と表明。安倍晋三首相による9条改憲表明や、相次ぐ閣僚の暴言問題など政権の「モラル」崩壊を批判しました。
小池氏は、国政に加え、「都政でも闇をつくってきたのが自民、公明だ」と強調し、都議選の最大争点である築地市場移転問題について言及。都が開いた専門家会議の座長が移転先の豊洲市場の土壌汚染について「環境基準以下にすることを目指してはいない。汚染は残る」と開き直ったとして、「もはや議論の余地はない。こんなところに生鮮食品を扱う市場などあり得ない」と批判しました。
ところが、いまだに自公は豊洲市場への移転を推進しています。小池氏は「都専門家会議 豊洲移転に『お墨付き』」と報じた公明新聞19日付を紹介し、「無責任な政党にみなさんの願いを託すわけにはいかない」と訴えました。
小池氏は、4年前の都議選での躍進がその後の国政選挙での躍進につながり、野党共闘を進める力になったと述べ、「今度の都議選で何としても17議席を守り抜き、さらに前進することが必要だ」と呼びかけました。
演説会では、東京中央市場労働組合の中澤誠委員長と稲正樹・国際基督教大学元教授が党への期待を表明しました。
(「しんぶん赤旗」2017年5月21日付より)