東京都杉並区で28日、共謀罪法案に反対する市民と野党の共同の街頭宣伝が行われました。「自由と平和のために行動する議員と市民の会@杉並」が主催したもので、宣伝が始まると、通行人が次々に足を止めて聞き入りました。
日本共産党の吉良よし子参院議員と民進党の蓮舫代表がマイクを握りました。共産党からはほかに、長内史子衆院東京8区候補、原田あきら都議候補が出席し、民進党の衆院候補、都議候補、無所属の衆院候補、生活者ネットの都議候補も参加しました。
吉良氏は、「国民の心の中を処罰するのであれば、盗聴・密告なんでもありの国民監視社会がつくられ、政府権力に自由にもの言えない社会になってしまいます。そんなのは、民主主義社会とはいえません。共謀罪を成立させるわけには絶対にいきません」と訴えました。
原田都議候補は「共謀罪の本質は、暴走政治に対抗する国民を監視したり、捕まえたり、嫌がらせして萎縮させることにある。今度の都議選で、自民・公明に審判を下そう」と呼びかけました。
蓮舫氏は、「国民の内心の自由を脅かしてはいけない。共謀罪は廃案しかない」と語りました。
市民としてスピーチした保育士の50代女性は、「シール投票に取り組んだところ、日を追うごとに反対の人が多くなり、最終的には300人が参加して、8割の人が共謀罪に反対してくれました。こんな危険な法案は絶対に廃案にしないといけない」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2017年5月30日付より)